人と話していると、相手の言葉から相手を理解しようとする。
「こう言ったということは、こう思っているんだろう」
「この言い方をしたということは、私にこれを求めているんだろう」
もちろん、それで分かることもある。
ただ、ある程度複雑なことになると、言葉をいくら精密に読んでも外すことがある。
最近、それは当然なのかもしれないと思うようになった。
言葉は、その人が見ている世界そのものではない。
その人が見えているもの、見えていないもの、過去に経験したこと、今置かれている状況、体力、時間、お金、役割。
そういう大量のものを通って、最後にほんの一部だけが言葉になって出てくる。
だったら、言葉の意味を解読するより、
その言葉が自然に出てくる世界を、一度こちら側で作ってみた方が早い。
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自分が人を見る時にやっていることを考えていて、一番近かったのが猫だった。
猫が何か変な動きをしている時、
「この猫はいま何を考えているんだろう」
と、猫の発言から推論することはできない。