なぜ、相手が変わっても自分は(求めていないのに)同じ扱われ方をするのか
「一緒にいる時間は、もっと自分のために使ってほしい」と要求される。
「君ならもっとできるでしょ」と、実力以上の期待をかけられ続ける。
強く言われたり、怒られたり、行動を制限されたりする。
こういうことが何度も起きる人がいる。
もちろん、要求することや怒ることを選んでいるのは相手である。ただ、少し不思議なのは、その相手が誰に対しても同じように振る舞っているとは限らない一方で、扱われる側は相手が変わっても似た関係になることがあるということだ。
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心理学には、これを考えるうえで「対人相補性(interpersonal complementarity)」という考え方がある。
自分の振る舞いが相手の振る舞いを誘発し、その振る舞いがまた自分の振る舞いを誘発する。
そうやって二人の間に、少しずつ「いつもの関係」ができていくという原理。
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この循環が厄介なのは、本人がわざわざ嫌な関係を選んでいるわけではないことだ。