アクセシビリティを軽んじるべからず
マーケティングやプロダクト選定において、本質的な価値や品質以上に「アクセシビリティ」の重要性は侮れません。
- 多くの人が「世界一美味いラーメン」を探し求めていると考えがちですが、現実には「飲み会帰りの帰宅ルートにたまたまあるラーメン屋」に財布を開くものです。
- それと同じく、コンサルティングやパートナー、SaaSサービスの選定でも「最高の製品」ではなく、「アクセスしやすい=付き合いやすい」ものが大半に選ばれています。
- 買い手側の経験がある人なら誰もが実感している事実なのに、売り手・作り手になるとそれを忘れて製品自体の優劣やカテゴリ軸だけで競合分析・戦略を組みがちです。
- しかし「競合」とは、ユーザー目線で「目的に対して十分に対応できてアクセス可能」な全モノで決まります。“良いモノ”より“使いやすいモノ”が、選ばれる現実を無視してはいけません。
成果を出すマーケターがなぜ成果を出せるのか
再現性のあるマーケターとは
本質的な答えは、「顧客解像度」を持っているからです。
顧客解像度を、自分自身の日々の行動や問いかけ・プロセス設計を通じて継続的に高めるスキルを持つ人です。
競合調査やポジショニング設計といった手法・仮説立案も、すべて“顧客解像度”の土台がある上でこそ意味を持ちます。
「顧客の視界」と「顧客の思考」をトレースできているか
「解像度」を持つとは、単なる市場調査やペルソナ定義、顧客インサイト発掘の話ではありません。
視界:
- 顧客が「どこに何があるか」「どれが手に入るか」「どうアクセスできるか」を生活者・担当者の立場でリアルにイメージし、その判断フローを追体験できること。
思考:
- その商品・サービスを前にしたとき、「信頼」「関心」「ためらい」「誤解」「過去の体験との照合」「買う/やめる」を紐づける知識・気持ち・トリガーまで想像・説明できること。
「解像度が高い」とは、こうした脳内シミュレーションを自分の思い込みなく実行できること。成果を出し続けるマーケターとは、常にこの項目について顧客心理をイメージでき再現できる人です。
動的な世界観、静的な世界観
これまで語った「顧客解像度」やそれに基づく精度の高い判断・マーケティングアクションは、静的=“ある時点での世界”の分析・実践が前提です。しかし、現実には市場や技術、競合状況は年ごとに変化します。