この問いは、宗教や信仰についての問いではない。
人間が生きる上で必要としてきた「ある社会的な機能」は、現代では何によって担われるべきなのか、という問いである。
現代では、多くの人の生活と関係性は強く結び付いている。
仕事、学校、組織、家庭、SNS。
生活を支えるものの多くは、何らかの利害関係の上に成立している。
そのため、人は仕事や責任そのものに苦しむというより、
利害関係が関係性そのものへ接続されてしまう構造
の中で生きることになる。
仕事で成果が出ない。
役割を果たせない。
期待に応えられない。
すると、それは単なる失敗ではなく、
というところまで自然につながってしまう。
その結果、人は能力の問題以上に、自分の存在価値や幸福、生きる意味について考え始める。
だから社会人以降になると、多くの人が自己理解や哲学、心理学、生き方へ関心を持つ。