はじめに

CSやオペレーションだけが価値を出せる、という話ではない

AIxやDXを進めるときに、CSやオペレーション領域では成果が出やすい一方で、セールス、マーケティング、企画、事業開発などに同じ型を持ち込んでも、思ったほどROIが出ないことがあります。

ただし、これは「CSやオペレーション以外には価値がない」という意味ではありません。

大事なのは、部署名ではなく、その仕事がどこまでの範囲で完結しているかです。

より正確に言うと、見るべきなのは次のような性質です。

CSやオペレーションは、これらの条件を満たしやすいことが多い。だからAIxやDXの成果が出やすい。

一方で、セールスやマーケティング、企画系の仕事は、価値の出方が部署内で完結していないことが多い。そのため、同じように「作業を自動化する」「リサーチを効率化する」「文章作成を補助する」といった取り組みをしても、それが会社全体の成果にどうつながるかが見えづらくなります。

AIx/DXのROIは、作業時間の削減だけでは測りにくい

効率化した作業が、そのまま価値に変わるとは限らない

AIxやDXでは、よく「この作業を何時間削減できるか」という考え方をします。

もちろん作業時間の削減は重要です。ただ、それだけではROIが出るとは限りません。

たとえば、ある業務に毎月100時間かかっていて、それをAIで50時間に減らせたとします。見た目上は50時間の削減です。しかし、その50時間が本当に売上、利益、品質、顧客満足、リスク低減、責任遂行に変わるかは別問題です。

削減された時間が、次の成果に転換されなければ、会社としての価値は見えづらくなります。