文章を書く。絵を描く。会社をつくる。サービスをつくる。場をつくる。誰かとの間に、新しい習慣をつくる。
そして完成したものを外へ出したところで、一つの仕事が終わったように感じる。
しかし、おそらく創造の面白い部分、創造物自身の役割はそこから始まる。
作者の内側にあったものが一度外へ出ると、それは作者とは別の時間を生き始める。
誰かに読まれ、使われ、誤解され、愛され、放置され、改変され、ときには作者自身が想像していなかった場所へ運ばれていく。
そして、その出来事を見た作者もまた変わる。
つまり創造とは、
作者 → 創造物という一方向の行為ではない。
作者 → 創造物 → 世界 → 作者という循環である。
それを本能的に感じて、周りを見て学んでいるからこそ創造をしたいと感じるのだと思う。
ここでは、自分から生まれ、自分の外側で自分の代わりに世界と接し続けるものを「代名詞(Pronoun)」と呼ぶ。
代名詞は、作者を説明するプロフィールではない。
作者がいない場所でも、その人が世界に差し出した何かを生き続ける存在である。
そして重要なのは、代名詞を持つこと自体ではない。
自分から生まれたものが世界を生き、その世界から何かを持ち帰ってくることによって、作者自身もまた次の生が変わる。
そこに創造の面白さがある。
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