ゲームと現実はまったく別物だ、という感覚は多くの人にとって自明だと思う。

ゲームは娯楽で、現実は人生。ゲームは遊びで、現実は仕事。

でも本当にそうだろうか。

ポケモンGO、MMO、リモートワーク、SNS、Webインターフェース越しの協働。

これらを並べたとき、構造的な違いを説明できるだろうか。

操作し、数値があり、他者と関わり、成果や評価が返ってくる。

それはゲームと何が違うのか、ずっと引っかかっていた。

ゲームかどうかは中心がどこにあるか

行為そのものがゲームか現実かを決めているわけではない。

違いはもっと単純で、「何を中心に合意しているか」だと思っている。

フィクションを中心に合意している世界では、

これはゲームだ、虚構だ、という前提の上で人は没入する。

一方でリアリティを中心に合意している世界では、

それがどれだけゲーム的でも「人生」や「仕事」になる。

同じ行為でも、どちらを中心に置くかで意味は反転する。

ゲームが人生になってしまう瞬間

MMOが社会問題になったとき、よく「ゲームは麻薬だ」と言われた。

でも問題だったのは、ゲームそのものより、

フィクションとして成立していた世界から強制的に引き戻したことだと思う。

ゲームを「ただの娯楽」と軽く扱う認識には、ずっと違和感がある。