- 「一緒にいる時間は、もっと自分のために使ってほしい」と要求される。
- 「君ならもっとできるでしょ」と、実力以上の期待をかけられ続ける。
- 仕事の相談をしているつもりが、いつの間にか「指摘する人」と「叱られる人」の会話になる。
こういうことが、相手が変わっても起きる人がいる。
もちろん、要求することや、冷たい言い方をすることを選んでいるのは相手だ。
ただ、少し不思議なのは、その相手が誰に対しても同じように振る舞っているとは限らない一方で、扱われる側は相手が変わっても似た関係になることがあるということだ。
理由は一つではない。
- 似た役割や上下関係に置かれていることもあれば、
- 相手や組織の問題が続いていることもある。
その中で、もう一つ観察できるものがある。
- 自分と相手の間で、どんなやり取りが繰り返されているのか。
- そのやり取りによって、次はどのように接するのがよいと、お互いが考えるようになっているのか。
一つひとつの行動には、ちゃんとメリットがある
心理学には、これを考える手掛かりとして「対人相補性」という考え方がある。
- ある人の振る舞いが、相手の対応する振る舞いを引き出しやすい、というものだ。例えば、支配的な振る舞いと、それに従う振る舞いが組み合わさり、やり取りの型が維持される。
- APA辞典
関係は、それぞれの人が元から持っている性格だけでなく、二人の間で起こる応答からも考えられる。
この話が厄介なのは、本人がわざわざ嫌な関係を選んでいるわけではないことだ。
- 過剰に期待されたときに、「期待してくれているんだから応えよう」と頑張る。
- 自分との時間を優先してほしいと言われて、「不安にさせたくないから」と予定を変える。